奴が悪なら私は極悪だ
ハイハイ、分かりましたよ。「世界中で山岡大先生だけが正義ですよ」。これで満足か?(7月24日付サンデー毎日)
 本紙先月号で悪の枢軸=山岡、小早川、M連合の嘘と欺瞞と猿芝居を暴く、という見開きを入れたら、筆者の知人を介して小早川茂が記事に誤解があるので説明したい、というので話を聞いた。

 会う前は一介の事件屋という認識だったがとんでもない。しっかりとした戦の哲学を持った大物である。流石イトマンを食った男である。狙いがハッキリしっかりしていて大事の前の小事を我慢できる男である。「まず山岡の様な汚い卑怯者と同列にしないでくれ。しかも最初に書くならまだしも2番目だとあいつより下みたいでそれがイヤだ。山岡、Mが悪なら私は極悪だ。2人がグルなのは間違いない。あの山岡記事も全くその通りで間違いはない。あの書き方では上品過ぎる位だ。真実はもっと汚い。山岡が武富士記事を書き始めた動機も関西の人間から金を貰って始めたものだ。山岡が私を訴えてるのは本当で、ああいうタイプは大嫌いである」という様な話だった。

 筆者はてっきり小早川も山岡を訴えているのかと思っていたが、準備はしているがまだ訴えてはいないそうだ。小早川の根底に、日頃、当局や体制に対して批判的言動を行っている者として、困った時だけ助けを求める自分が許せない、というのがあるらしい(この辺からして山岡とは姿勢が全く違う。山岡も左翼かぶれで、日頃当局や体制を批判)。

 本紙は2人が同じ記事をキャッチボール的に取り上げるので(武富士記事は敵対的関係)、裏で繋がっていて嘘の告訴合戦をしていると思っていたのだが、どうやら小早川・山岡は仲間ではないらしい。

 小早川が今話題の「紙の爆弾」に深く関与しているのは事実である。「アルゼ特別取材班」や「特別取材班アンタッチャブル」という記事が小早川作品と思われる。

 彼は山岡と違って「名」を欲しがらない。徹底して「実」に向う。しかし、情報力と人脈は見事と言う他ない。裏の裏まで知り尽くしているし、分析力にも優れている。ついこないだまで「政財界」(恩田将葉主幹)という月刊誌の顧問をやっていたが「政財界」の休刊と共に「紙の爆弾」にシフトした。世間では彼が政財界を潰したと噂されている。これは事実とは違うのだが、彼のインパクトの強さと坊ちゃん育ちの恩田主幹とのアンバランスが、彼に振り回されたように世間には映ったのだろう。

 
 相談指南役 資料取次役

 彼の狙いは一貫して「大物」である。悪徳大物は護衛の為に当局の天下りを多用する。小早川は反権力志向が強く、当局出身の天下りを恐れず、怯まない。時に当局も恐れない。だから狙われるのである。

 本紙も天下りやOBは恐れない。しかし現役当局は恐れる。生身の身体、叩けば埃は出るからである。しかも無理に“反権力”ではない。それなのに当局にはよく狙われる。“恐喝用右翼ゴロ新聞”と思われているからである(こんないい記事を書いているのに。社主の独り言でどれだけの人が命を助けられ、勇気づけられたことでしょう)。

 山岡は「武富士盗聴被害者」を売りにしているが、被害者は彼一人ではない。高尾昌司、中川一政、野田敬生や他にもいる。しかもその中で一番多く金を貰ったのが山岡なのだ。他の3人もジャーナリストとして記事を書く人間であるが、自分の呼称の冠に「武富士盗聴被害者」などと、おこがましくて書かないのである。それは金を貰った立場としての最低限の“礼儀”と感じているからなのだ。立派!

 それに比べてクソ山岡は女の腐った様にふにゃふにゃメソメソ、「武富士盗聴被害者の山岡で〜す」と商売にしているのだ。ちょっと待て!確かにお前は武富士の盗聴被害者の一人かもしれない。しかし武富士資料横領犯の相談指南役、或いは武富士恐喝未遂犯への資料取次役ではないのか。

 前後の関係者が全て逮捕される中、一人だけ逮捕を免れ、資料を持ち出した人間の了解もなく盗みコピーした(大塚万吉という男はしっかりした男だからそんな盗みコピーされるようなことはないと思う。この辺は共犯にされたら困ると思っての山岡の嘘ではないのか)資料を元に本を出版。一人だけいい思いをする汚い男である。

 
 空売りライター
松岡代表逮捕で一躍有名になった、鹿砦社『紙の爆弾』
 小早川は今月号の『紙の爆弾』で

 「放火事件より前に敬天の社主から山岡に記事をストップするよう電話がかかってきたことだ。また『敬天新聞』紙上で放火事件狂言説まで展開されている」

 と書いているが、それより前にも何人かが(関係ないので名前は伏せる)山岡に同じ話をしている。それに、小早川自身も放火については暴力団説(3通り)、宗教団体説、武富士説、等の他に自作自演説も消えない、と述べている。

 しかし小早川のこの意見(推測)は巷間噂されていることであって、本紙が自作自演説を殊更強調しているのではない。むしろ本紙は当初から放火説を採っている。ジャーナリスト間の情報交換の中での噂を報じただけなのである。こういう噂が立つということは山岡俊介の人望がないことを物語っているだけなのである。

 山岡のジャーナリスト仲間は基本的にまじめな人が多いが、山岡自身のまわりには事件屋を始め暴力団周辺者が多い。放火されたマンションもそういう人間の一人に世話して貰ったものらしい。貧乏ライターで売ってる筈の山岡も武富士から3,200万円貰ったり、新事務所を設立したり、スタッフを募集したりと、この懐の寒いご時世に、一人勝ち組になって景気のいい話ばかりなので、「焼肉万世」を事務所代わりにしている本物の貧乏フリーライター等は羨望と嫉妬を込めて息を潜めて事の成り行きを見守っている。

 ここに至って山岡を貧乏フリーライターと思っているライターはいなかろう。敢えて本紙が山岡に名付けるなら「空売りライター」ではなかろうか。山岡の情報源は大塚万吉を始め殆どが事件屋である。事件屋は策を仕掛ける。事件屋が一番狙うのはターゲットの評価を落として株価を下げる事である。仕手と組めれば株価を下げた分だけ利益が入るだろうし、或いは正義の使者や時の氏神を装って仲に入り相手から大金を巻き上げる。その片棒を担いでいる可能性が大いにあるのである。

 ただ武富士の件で、小早川と山岡は名誉毀損で告訴合戦をやっているが(小早川は準備はしているがまだ訴えてはいない)、山岡の反論の中で「これだけの記事を書くというのは『武富士側から依頼されて(不正の請託)書いているのではないか』と思わずにはいられない」というくだりがあるが、その件を問うと、否定も肯定もしなかった(ただ山岡は自分と敵対する関係者の記事や気に入らない記事に対して金で依頼されて書いたのではないか、と読者が錯覚するような書き方をする癖がある。それから本紙が書く山岡記事は全て誹謗中傷で片付けてしまう)。

 しかし「一方的に5回も連載で山岡記事を否定する記事を書いたのだから訴えられても仕方がない」と妙に潔い一面を見せたのが印象的だった。ただ筆者も読んだが、山岡の小早川に対する部分の記事は明らかに名誉毀損に当たるだろう。前科・前歴・出自まで明かし、しかも前科歴に間違いまである。

 武富士や武井氏から見れば「お前ら悪と極悪が2人で喧嘩するのは勝手だが、舞台を俺にするな。いいかげんにせい!」との悲鳴が聞こえてきそうである。

(つづく)

 
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