元銀座ママ星野泰子嬢
「一銭も無い」など見え透いた嘘を、よくもまぁ抜け抜けと。この守銭奴め、恥を知れ!(佐佐木吉之助)
 現在の我が国が陥っている平成不況を招いた発端であり、今も尚その後遺症を克服できないでいる“バブル経済崩壊”の余波は、金融機関の不良債権を国民が被り、現在も景気回復の兆しは見えず、厳しい雇用問題や保険料の引き上げ等、様々な形で負担を強いられている。日本人は忍耐強い国民であるが、その苦しみに耐え切れず自ら命を絶つサラリーマンの数が一途に増え続け、深刻な問題となっている。
 そんなバブル崩壊の後遺症も覚め止まぬというのに国民をせせら笑うかのように、傍若無人に贅沢を振舞うとんでもない男の情報が飛び込んできた。

 南青山の高級な住宅が立ち並ぶ平静な住宅街の一角に、三井不動産が管理運営を行なっている最高級マンションの1つ『南青山高樹町パークマンション』 (南青山7-12-5)というのがある。ここはバブル絶頂期には8億円もの値が着いた高級億ションだ。
 大手会社の会長(例えば先物取引会社の三貴商事、光陽トラスト、ミリオン貿易、三晃商事を次々と買収し、業界にその名を轟かせた光陽グループ会長・川路耕一クン等)を初め、様々な著名人がお住まいの高級マンションとして知られているのだ。

 その102号室に、1987年にJR蒲田駅東口の旧国鉄用地を公開入札で567億円で落札し、日本屈指の資産家と言われて有名になったが、バブルの崩壊と共に住専の大口の借り手として『西の借金王=末野興産・末野謙一社長』に対して『東の借金王』と称され一気に国民の敵になってしまった、あの桃源社・佐佐木吉之助社長が、なんと愛人である元銀座ママの星野泰子嬢を住まわせていると言うのである。

 この“星野嬢”は1996年5月、佐佐木社長が日本興業銀行からの融資に対する担保として提供した箱根の別荘を巡って『競売入札妨害』を行なったとしてその他8つの容疑で逮捕された際、その競売妨害の一役を担ったダミー会社『トニーハスラー』の社長であるとして、1996年6月5日の新潮社出版の今は無き『フォーカス』で“ダミー会社の愛人社長!”と佐佐木社長より大きく顔写真を『フォーカス』されてしまった元銀座ママ星野泰子嬢その人なのである。

 この事件は警視庁・検察庁・国税庁の3庁合同の異例の捜査となったため、ロッキード事件以来だの、佐川急便事件以来だのと騒がれたものだった。佐佐木社長はこの事件の果て脱税をはじめ、競売入札妨害・公正証書原本不実記載などで実刑判決を喰らい、住専5社からの740億円の融資をほぼ全額不良債権と化したまま、最後は「一銭もない」と見え見えの猿芝居で幕を閉じてしまったのであった。

 
 所有者は休眠会社
これが超高級な『南青山高樹町パークマンション』だ。
登記上の所有者はグリーンヒルという休眠会社になっている。
 住専処理で投入された公的資金は6,850億円で、更にその他金融機関の乱脈経営の後始末に膨大な公的資金が投入され、国民の怒りは未だ覚めていない。
 ところが、ほとぼりが覚めたと思ったのか、一銭も無いはずの佐佐木社長は隠しておいた財宝を掘り起こし、本妻公認?の愛人星野嬢に未だにバブリーな生活をさせているのである。
 そういえば熱海や都内各所に隠し財産があるという噂を耳にしたことがあるけど、もしかしてその中の一つがこの星野嬢の住む高級マンションなのかなぁ。

 登記上の所有者は赤坂2-15-12の『(有)グリーンヒル』という資本金300万円余りの会社になっているけど、この会社は現在赤坂ではなく、六本木7-17-12『六本木ビジネスアパートメンツ』202号室にある。表札はあっても人の気配は無く、とても億ションを抵当権一つ付けずに購入出来る会社とは思えない、いかにもダミーという様相である。 

 グリーンヒルの社長である松本七郎(新宿区戸山2-7-301)は大正生まれの87歳の老人で、本紙の取材に対して「現在休眠状態の会社であり、あのような高級マンションを購入する余力など全く無い」ことを認めている。
 それではグリーンヒルはどうやってこのマンションを所有するに至ったのか?そして佐佐木社長の愛人である元銀座ママ星野嬢が何故住んでいるのか?

 それは、佐佐木社長が世間の目を欺く為に、息の掛かった業者である『躍進地所』(千代田区三番町20-1NT三番町ビル6階)の社長=鹿野谷芳文とグリーンヒルの間で偽の借用書を交わさせているのだ。
 つまり『金の無いグリーンヒルが躍進地所から金を借りてその金でマンションを購入した』ことにしているのである。実際は双方に借用の事実はなく、佐佐木社長が金を出しているのであるが表向きグリーンヒルが購入した事にしているのである。きっとこの借用書は金の出所をごまかすために交わされただけなので、借用書が第三者に渡ってもその効力が無効とされることを意味する文句を一筆入れているに違いない。

 

 
 狡猾佐佐木に天誅を!
超高級マンションを購入した筈?のグリーンヒルの事務所は六本木ビジネスアパートメンツというワンルームアパート。
おまけにグリーンヒル社長の自宅は、『都営戸山ハイツアパート』だ。星野泰子という名前は聞いたこともないらしい。じゃあ、貴方達が買ったマンションが占有されてるってこと?
 借用書については、グリーンヒルの松本社長が「会社の事は彼に全て任せている」という側近の伊東信彦氏も認めている。伊東氏は「借用書のことは松本社長から聞いたことで、私は関係ないです」と直接の関係は否定している(責任の擦り合いかな?)。

 ところが、借り手が認めているのに、貸し手の躍進地所=鹿野谷社長は本紙の取材に対してスキンヘッドを紅潮させ、釣り上げられたタコのように往生際が悪く、佐佐木との交遊関係は認めたもののグリーンヒルなど聞いたこともないと否定しているのである。
 鹿野谷社長は佐佐木の知人であると言っておきながら、佐佐木の女房=佐佐木ツヤが裏で実権を握っているとも言われているグリーンヒルを知らないというのだから飛んだお笑い種である。
 ひょっとして鹿野谷君は佐佐木先生にお小遣いを貰っちゃったのかなぁ?それに鹿野谷君に億の金を貸し付ける力があるとはとても思えないというのが世間の声だよ。

 いずれにせよ、世間を騒がせ住専の多額の融資を不良債権化させその穴埋めを国民に強いておきながら、自分は隠しておいた財宝で愛人に贅沢を施すとは、佐佐木の厚顔無恥さにもホトホト呆れ果てる。
 佐佐木は医学博士で開業の経歴もあるそうだが、それならば自分のイカレた脳味噌にメスを入れてほしいものだ。
また、曾て合同捜査を行なった検察庁・警視庁・国税庁には今一度奮起していただき、クレイジードクターの佐佐木博士に対して徹底的に捜査のメスを入れて頂きたいものである。
今後も、貧乏人のヒガミ根性で徹底的に真相究明を続け、国税に協力したい。
(つづく)

 
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