元銀座ママ星野泰子嬢 | ||||
そんなバブル崩壊の後遺症も覚め止まぬというのに国民をせせら笑うかのように、傍若無人に贅沢を振舞うとんでもない男の情報が飛び込んできた。 南青山の高級な住宅が立ち並ぶ平静な住宅街の一角に、三井不動産が管理運営を行なっている最高級マンションの1つ『南青山高樹町パークマンション』 (南青山7-12-5)というのがある。ここはバブル絶頂期には8億円もの値が着いた高級億ションだ。 その102号室に、1987年にJR蒲田駅東口の旧国鉄用地を公開入札で567億円で落札し、日本屈指の資産家と言われて有名になったが、バブルの崩壊と共に住専の大口の借り手として『西の借金王=末野興産・末野謙一社長』に対して『東の借金王』と称され一気に国民の敵になってしまった、あの桃源社・佐佐木吉之助社長が、なんと愛人である元銀座ママの星野泰子嬢を住まわせていると言うのである。 この“星野嬢”は1996年5月、佐佐木社長が日本興業銀行からの融資に対する担保として提供した箱根の別荘を巡って『競売入札妨害』を行なったとしてその他8つの容疑で逮捕された際、その競売妨害の一役を担ったダミー会社『トニーハスラー』の社長であるとして、1996年6月5日の新潮社出版の今は無き『フォーカス』で“ダミー会社の愛人社長!”と佐佐木社長より大きく顔写真を『フォーカス』されてしまった元銀座ママ星野泰子嬢その人なのである。 この事件は警視庁・検察庁・国税庁の3庁合同の異例の捜査となったため、ロッキード事件以来だの、佐川急便事件以来だのと騒がれたものだった。佐佐木社長はこの事件の果て脱税をはじめ、競売入札妨害・公正証書原本不実記載などで実刑判決を喰らい、住専5社からの740億円の融資をほぼ全額不良債権と化したまま、最後は「一銭もない」と見え見えの猿芝居で幕を閉じてしまったのであった。 |
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所有者は休眠会社 | ||||
ところが、ほとぼりが覚めたと思ったのか、一銭も無いはずの佐佐木社長は隠しておいた財宝を掘り起こし、本妻公認?の愛人星野嬢に未だにバブリーな生活をさせているのである。 そういえば熱海や都内各所に隠し財産があるという噂を耳にしたことがあるけど、もしかしてその中の一つがこの星野嬢の住む高級マンションなのかなぁ。 登記上の所有者は赤坂2-15-12の『(有)グリーンヒル』という資本金300万円余りの会社になっているけど、この会社は現在赤坂ではなく、六本木7-17-12『六本木ビジネスアパートメンツ』202号室にある。表札はあっても人の気配は無く、とても億ションを抵当権一つ付けずに購入出来る会社とは思えない、いかにもダミーという様相である。 グリーンヒルの社長である松本七郎(新宿区戸山2-7-301)は大正生まれの87歳の老人で、本紙の取材に対して「現在休眠状態の会社であり、あのような高級マンションを購入する余力など全く無い」ことを認めている。 それは、佐佐木社長が世間の目を欺く為に、息の掛かった業者である『躍進地所』(千代田区三番町20-1NT三番町ビル6階)の社長=鹿野谷芳文とグリーンヒルの間で偽の借用書を交わさせているのだ。
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狡猾佐佐木に天誅を! | ||||
ところが、借り手が認めているのに、貸し手の躍進地所=鹿野谷社長は本紙の取材に対してスキンヘッドを紅潮させ、釣り上げられたタコのように往生際が悪く、佐佐木との交遊関係は認めたもののグリーンヒルなど聞いたこともないと否定しているのである。 いずれにせよ、世間を騒がせ住専の多額の融資を不良債権化させその穴埋めを国民に強いておきながら、自分は隠しておいた財宝で愛人に贅沢を施すとは、佐佐木の厚顔無恥さにもホトホト呆れ果てる。 |
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